ミュージック・ビタミン [music vitamin] -3ページ目

ミュージック・ビタミン [music vitamin]

JAZZ、SOUL、BRASIL、HOUSE辺りの音楽を中心に紹介している音楽ライブラリー。

あなたのお気に入りの1曲を見つけてください。

2PAC


死んでからも尚リリースを続ける伝説のラッパー、2PAC の大名曲。
切な過ぎるピアノのトラックに涙が止まりません。

この曲も彼が亡くなってから発表された隠れ音源だったわけです。
実際、亡くなってからの一時期のリリースラッシュはすさまじく、いったい何曲未発表曲があるんだと。。。

2PAC のラップには、ギャング特有の危うさと、ある種のインテリジェンスが同居したような独特の印象を感じます。

それがたまらなくクールなんです。

因みに、このピアノの元ネタはBRUCE HORNSBY & THE RANGE のデビュー曲、The Way It Is

原曲はロックだけど、グラミー賞も受賞したほどの素晴らしく美しい曲です。

世の中はどんどんと変わっていくけれど、決して変わらないものもある。
…という、この曲の歌詞同様、2PAC の魅力は永遠に変わらないのです。

saadiq


本格的ソウルグループ、TONY TONI TONE の元メンバーRAPHAEL SAADIQ と、ジャジーでドープなHIPHOPユニットA TRIBE CALLED QUEST のメンバーQ-TIP による1999年の大ヒットクラシック。

元々はアメリカのTVドラマの挿入歌 だったのですが、これが爆発的に売れ、当時はどこのクラブでも必ずかかるくらいの人気振りでした。

ワクワクさせるイントロから一転、レイドバックしたクールなトラックがループします。このトラックが本当にカッコ良い!
また、Q-TIP“SAADIQ”とコールするフレーズは、嫌が応でも耳に残ります。

元ネタは、THE INTRUDERSI'll Always Love My Mama

これは渋い!RAPHAEL SAADIQ の、ソウルに対する確かなセンスが垣間見られます。

Fatback


ファンクの大御所、THE FATBACK BAND からの一曲。
そもそもこの人たちは生粋のファンクバンドなので、ゴリゴリのファンクミュージックに、腐るほどたくさん良い曲を残しています。

でも今回のLove は敢えて超メロウです♪

イントロからのスウィートなトラックにヤラれ、続けて入ってくる渋いバリトンヴォイスにシビれます。

ジャケットも個人的に好きな感じです。

なんとなく廃盤になりそうな気がするので、気になる方はお早めに(笑)♪

kyotojazzmassive


KYOTO JAZZ MASSIVE は、渋谷のクラブ“THE ROOM ”オーナー兼DJの沖野修也 と、大阪は南船場のレコ屋“ESPECIAL RECORDS ”オーナー兼DJの沖野好洋 という、京都出身の兄弟が組んだクラブジャズユニット。

アルバムは1994年のリリースでしたが、当時としては本当に新鮮な音。
因みに1994年って年は、篠原涼子 が『恋しさとせつなさと心強さと 』をリリース。

まさに小室ブームの夜明けです。

日本の主流が小室サウンドだった中、アンダーグラウンドではこんなに洗練されたクラブジャズをやっていたんですね。。。

選曲、音の使い方等々、端から端までセンス抜群。
キャッチーになり過ぎない、良い意味での抜き加減がクールです。

全部カッコ良いんだけれど、中でもMas Que NadaのMix が最高に好き。
Mas Que Nada のカヴァーをたくさん持っているけれど、このヴァージョンとLUIS CARLOS VINHAS  ヴァージョンが、個人的には双頭を為すかも。

common


COMMONRessurection は、HIPHOPの歴史に燦然と輝く大傑作だと言っても過言ではないはず。

リリースは94年。HIPHOPが豊作の時代です。

トラックにはAHMAD JAMAL/Dolphin Dance  の超オシャレなピアノのフレーズをサンプリングしており、これが全体の印象を決定付けています。
他に例を見ないくらい、スピリチュアルで透明感のある美しい一曲です。

AHMAD JAMAL の原曲で、このサンプリングフレーズを使っているのは、曲中アドリブのたった4小節。

うっかりすると聞き逃してしまうほど、さりげない入り方をしています。

Dolphin Dance の演奏中に、このような洒脱なフレーズをさりげなく挿入してくるAHMAD JAMAL のセンスと、後の時代にこの4小節を堀り出し、トラックを作り上げたCOMMON の卓越した才能に、ただただ脱帽です。