ミュージック・ビタミン [music vitamin] -2ページ目

ミュージック・ビタミン [music vitamin]

JAZZ、SOUL、BRASIL、HOUSE辺りの音楽を中心に紹介している音楽ライブラリー。

あなたのお気に入りの1曲を見つけてください。

donovan


イギリスのBOB DYLAN こと、サイケデリックフォークシンガー、DONOVAN の紹介です。

DONOVAN の世界観はかなり好き。アングラ的でなんだか怪しくて、でもとてもポップな音楽。

すこぶる不思議な世界に連れて行かれます。

個人的にDONOVAN の曲には、高円寺や荻窪にある四畳半アパートの雰囲気を感じるので、昔JR中央線沿いに住んでた頃は、気に入って良く聴いていました。

Mellow Yellow は彼のヒット曲で、以前GAPのCMに使われていたので、耳にしたことがある人もいるかもしれません。

コーラスにはあのPAUL McCARTNEY が参加しています。
というのも、THE BEATLES の名曲Yellow Submarine の歌詞を作る際、DONOVAN が助言し、そのお礼にPAUL McCARTNEY がコーラスに参加したという経緯があるようです。

それはそうとDONOVANの顔 って、くりぃむしちゅーの有田 に似てる。。。

robert johnson


僕は音楽はもとより、ミュージシャンの人生や、音楽の背景にある歴史に最も興味を惹かれます。
その曲を作ったときの歴史的背景や、音楽センスと人物像との関係を知ることは、音楽をより楽しめるきっかけになります。

数あるブラックミュージックの中で、メッセージ性という意味で、音に歴史的背景が最も色濃く出ているジャンルは、ブルースとファンクじゃないでしょうか。

ブルースの中でも特に1930年頃のデルタブルースには、黒人差別、奴隷制度などの背景を汲んだ悲痛な叫びを感じます。

さて、前置きが長くなりましたが、今日はデルタブルースの巨人ROBERT JOHNSON です。

彼は最高のブルースマンになるため、クロスロードで悪魔に魂を売ったと云われており、才能と引き換えに8年の寿命を悪魔に引き渡したという伝説は有名です。

叫ぶように鳴り響くブルースギターと、彼のうめくような歌い方は南部アメリカの乾ききった荒野を思い起こさせます。
彼の歌には、当時の厳しい生活と、現実逃避した楽観的な部分が混在しており、デルタブルース独特の魅力が存分に味わえます。


それにしたってボトルネック奏法 のギターが巧い!! 感動します。


南部アメリカへの一人旅には必携の一枚です。



P.S.
映画『オー・ブラザー! 』にROBERT JOHNSON のモデルが登場します。登場シーンは、ミシシッピ洲デルタの交差点(クロスロード)。

彼は“白人の悪魔に魂を売った”と言い、名前をトミー・ジョンソン()と名乗っていました。この辺のセンスはさすがコーエン兄弟


トミー・ジョンソンと同姓同名のブルースシンガー も実在しましたが、多分作品ではROBERT JOHNSON を意識してるでしょう。

lou donaldson


ファンキーなアルトサックス奏者、LOU DONALDSON のアルバム。

この一枚、もう完全にジャケ買いです。

60'sモンドな女性と、黒魔術的なシチュエーションのジャケットデザインにヤラレました。

メンバーはファンキーサックスLOU DONALDSON を筆頭に、トランペットにBLUE MITCHELL 、そしてギターはGEORGE BENSON 、オルガンには名手LONNIE SMITH
これだけ役者が揃えば、内容だって間違いないはず。

…という訳で、やっぱり内容も最高でした。
オトナ的ファンキーJAZZ。バカ騒ぎしないけどアツい、みたいな。

個人的にJAZZ MESSENGERS 時代のLOU DONALDSON が好きな僕としては、この時代の彼はどうもチャラチャラしている感じがして、あまり好きじゃないのですが、ファンキーJAZZが只今マイブームな僕としては今が旬。この辺りの音はけっこうツボ。

一番の収穫は、GEORGE BENSON ってカッコ良いんだよなー、と再認識したこと。

BLACKSTREET


一世風靡したニュー・ジャック・スウィングの創始者であるTEDDY RILEY が率いる4人組コーラスグループ、BLACKSTREET の名曲。

キャッチーで覚えやすいサビとメロウなコーラス、そしてトラックはJACKSON 5I Want You Back をサンプリング、といった、当時の売れ線ど真ん中の構成。
とはいえ、本当に良い曲で、当時のクラブでは良くかかってました。

仲間内ではTake Me There を“お持ち帰り”と訳してて(笑)、コレがクラブでかかると、みんな女の子を連れてどっかに消えてく、みたいな印象がありましたね。
…っていうのも、この曲は朝方にかかることが多かったんですよね。

あと、どうでもいいんですが、アマゾンでの紹介文 に、“マライア・キャリーをフィーチャリング~”みたいに書いてますが、フィーチャリングしてるのはMYA ですから(笑)。

因みにMYA はこの曲のヒットで一躍有名になったアイドルで、声と顔が本当にカワイイ♪
それだけの理由で、かなりファンだった時期があります…。


matthew gee


今日ご紹介するのは、トロンボーン奏者MATTHEW GEERIVERSIDE からリリースしたレアなアルバムから。
けっこう渋いメンツで、トランペットでKENNY DORHAM が参加しています。

まず、この曲が入っているアルバム「Jazz By Gee! 」のジャケットがたまらなく好きです。

モノクロ写真に青緑と黄色で色付けされており、一見いたってシンプルなのですが、この配色と分量、選んだ写真とのバランスがツボです。

内容もマイナー盤の割にどの曲も抜群で、何回聴いても飽きません。
この人は、J.J.JOHNSONCURTIS FULLER みたいな技巧派というよりは、渋くて暖かみのあるBENNY GREEN 寄りの奏者ですね。

ジャケも内容もハマって、尚且つちょっとマイナーとくれば、個人的お気に入りの一枚に仲間入りです♪